「首の痛み」「後頭部痛」「肩甲骨周囲の痛み」「手のしびれ」「めまい」「耳鳴り」「飛蚊症」などと戦っている方のために、 自分の経験を元に療養生活の知恵と医療情報をお届けします。
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このブログの中でご紹介し、購入後の反響が大きかった書籍ベストスリーです。

私もこの「本」たちには、ずいぶん助けられています。

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       むちうち闘病記(59)


 星状神経節ブロックを週2回行ないながら、

 何とか日常生活が過ごせるようになったので、

 クリニックに挨拶に行くと、院長から、

 糖尿病患者さんのための心理的問題解決を行なう

 ソフトが開発されているらしいという情報を得た。


 このクリニックでは手に入らないようなので、

 麻酔科に通院の時に地域医療連携室に寄り、

 勉強会で顔なじみの看護師Kさんに聞いてみた。


 私が元気になったことを喜んでくれ、快くソフトを貸してくれた。

 「テキストを読んでいるだけで、こっちがうつ病になっちゃいそうよ!」


 なるほど、読むだけで大変そうだ。



 でも、ラッキーなことに、

 私は様々なカウンセリングの勉強を受講していたので、

 内容は解りやすかった。


 まず、うつ病があるかどうかを確認してから、

 患者さん自身に問題に気付いてもらい、

 一緒に問題を解決していくというものだ。


 どちらかというと、医療職は患者さん達を指導する立場にある。

 医療者の指導に従ってもらうという構図だ。

 しかし、カウンセリングは患者さん(クライエント)と供に問題解決をしていく。

 一人一人にじっくり向き合い、一緒に問題解決の援助をしていくが、

 決定は患者さん(クライエント)だ。


 私は、このソフト開発に心の中で叫んだ。

 「やったー!望んでいたものとめぐり合えた!」

 仕事復帰の光が見えた。


 


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テーマ:むちうち症 - ジャンル:心と身体


        むちうち闘病記(58)


 脳外科と麻酔科の外来の待合室は同じところなので、

 入院中に知り合った人達とも合う。

 その友人など新たな仲間が増えた。 

 長野や、茨城から来ている人もいた。

 当時、長野県では神経ブロックの治療できる施設は、

 2箇所しかないということだった。


 Sさんは平塚の病院に入院経験があるので知り合いが多い。

 病棟へも,お見舞いに顔を出し、情報を収集してきてくれる。

 どうしてもブラッドパッチを受けたいと言って、

 施行した人が入院中だそうだ。


 C2ブロックも、週に1度は行なわれているようだ。

 Sさんも、星状神経節ブロックを行ってから

 反対側のC2ブロックを行なうそうだ。


 座っていられる時間が長くなり、

 インターネットでC2ブロックについて調べてみた。

 大学病院の麻酔科で経験を積み、

 ペインクリニックを開業している医師と,メールで相談できた。

 頭痛のための神経ブロックだが、

 C2神経の枝に上頚神経節(交感神経)があり、

 一時的に交感神経の症状に効果があるかもしれないということだった。


 私が、C2ブロックで起きたアクシデントも解明できた。

 造影剤を使用しなかったことによる薬液漏れで、

 医療ミスとしては、軽いものだという。

 発熱は、感染だろう。


 だが、効果はあった。

 入院前は、座っているのもきつかった頭痛が改善された。

 しびれは、再発したが家事も何とかできている。

 後は手の脱力感とこわばりを治したいが、

 C2ブロックでは効果がないようだ。
 
 しばらくは、星状神経節ブロックで様子を見ることにした。

 





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テーマ:むちうち症 - ジャンル:心と身体


        むちうち闘病記(57)


 
退院後は順調に日常生活には戻れるはずだったが、

 そうは簡単にいかなかった。

 

 突然ひどい頭痛が続き、

 ロキソニンでも解消できず、発熱もあったので病院に連絡したら、

 救急外来でB医師の診察を受けた。



 CTでは脳内に明らかな炎症が見られないというが、

 フロモックスという抗生物質を処方された。

 星状神経節ブロックは、解熱するまで中止になった。
 

 抗生剤を1週間服用後も発熱と頭痛が継続するので、

 入院して抗生剤の点滴治療を薦められた。



 でも、家に帰ってきてしまえば、入院は遠慮したくなる。
 

 母の主治医が往診も行なっているので、

 抗生剤の点滴治療をお願したら了承してくれたので、

 自宅で治療することがかなった。



 点滴3日目から、

 頭痛が軽減されて終日37.0度前後の微熱で安定してきた。

 点滴は、4日間で終了した。

 

 発熱から10日目、

 口内炎が多発して口腔粘膜の腫れが続いていたので、

 歯科受診したが、歯科的には発熱の原因になっている疾患はないという。

 口内炎などは熱が継続したためだろうとのことだ。



 それでも、手足の軽いしびれと首や肩甲骨の間の痛みはあるが、

 入院前よりは随分良くなっている。

 家事も休みながら、何とかこなせる。

 ただ、手の動かしにくさが不自由だ。



 熱が下がったら、手足の冷えとピリピリしたしびれが復活してしまった。

 右側の星状神経節ブロックが、通院で開始された。






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テーマ:むちうち症 - ジャンル:心と身体


 
       むちうち闘病記(56)


 Sさんは、無事にC2ブロックを終えた。

 私は、後頭部や頚部痛が軽減され、

 左手の痺れが改善されたので、

 予定通り退院することにした。



 B医師は、入院期間を延長して様子を見たいようだったが、

 生理が始まってしまったので、それを理由に退院させてもらった。

 右側の星状神経節ブロックを1ヶ月行い、

 再度入院して右側のC2ブロックを行なうことになった。

 Sさんは、注入した薬液の濃度が薄かったので、

 もう一度C2ブロック行なうことになった。

 隣のベッドのHさんも退院して、

 自宅近くのペインクリニックで治療を受けることになった。

 他の患者さんとも、お互いの連絡先を交換しあって、

 それぞれ自宅に帰った。


 こうして、約3週間の入院生活が終わった。

 脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の疑いで入院し、

 同じように長い間苦しんでいた人達がいた。


 色々なハプニングがあったが、

 検査や治療が受けられただけでもラッキーだったのだろう。

 現在は、この病院にはB医師もF医師もいないので、

 受けようと思ってもできなくなったのだから…。


 この時の入院から4年も経って、

 やっと全国規模の脳外科学会で取り上げられ、

 2007年に診療ガイドラインが発行された。


 でも、脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)について

 否定的な医師がいる。

 先年、女性アナウンサーが自殺をして話題になった、

 線維筋痛症の治療が受けられる施設も、

 東京都でさえも6箇所、神奈川は1箇所だけだ。


 掌蹠膿疱症も、

 タレントの奈美悦子さんが告白していたが、

 診断が確定するまでに30箇所ぐらい医者を探したそうだ。


 私の闘病を知り、

 時々家族や友人が同じような症状で仕事や学校にいけないと、

 尋ねられることがある。


 ドクターショッピングを繰り返している人が大勢いる。

 こういう医療難民もいるのだ。


 一番社会で活躍できる世代の人達が、

 医療難民になっているのは、とても残念だ。

 



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テーマ:むちうち症 - ジャンル:心と身体


 
       むちうち闘病記(55)


 C2ブロックを終えて、

 モニター管理の状態で病室に戻った時の状況は

 周囲の人々に不安を与えたようだ。


 私自身は意識が回復して手足に麻痺がないので、

 安堵感いっぱいで精神的にも落ち着いていた。

 次にC2ブロック行なう予定で待っていたSさんの母親は、

 私がストレッチャーで廊下から病室に入るのを見て、

 私の顔が真っ赤だったのでビックリしたらしい。


 病室のベッドに戻ってからは、カーテンで仕切られていたので

 様子がわからず不安が募っただろう。

 私は兄嫁と元気に会話をしていた。


 「まいっちゃった。本当にヤバイと思ったよ」

 「大変だったね。やっぱり色々あるね」

 「Sさんはどうするのかな? 今日は中止かな?」

 「いないから、やるみたいよ」

 「ふーん。やるんだ」


 私は少し複雑な気持ちだったが、

 続けて行なうということは、

 大きな問題ではなかったと理解した。


 この時は、まだ何も説明を受けていなかったので、

 何が起きたのか解らなかったし、

 B医師が全く初めてだということも知らなかったからだ。


 主人も初めは驚いた様子だったが、

 私が元気なのでモニター管理終了の時間まで、

 ただ待つだけになった。


 「くすぐったら、心電図に影響でるかな?」

 「看護婦さんが、飛んできちゃうからやめてよ」

 周囲の心配を知らず、そんな会話をしていた。

 

 


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テーマ:むちうち症 - ジャンル:心と身体


 
       むちうち闘病記(54)


 読後感は、それぞれの立場やその時の感情で違うだろう。

 私は、チャーリーに共感できた。

 チャーリーは母親に捨てられたことも

 仲間からいじめられていたことも知らずに、

 穏やかな日々を過ごしていたのに、

 事実を知ることにより悲しみや孤独感を味わう。


  私も仲が良いと信じていた女性達から、

 影でひどい中傷を受けていたことを知り、

 辛く悲しい日々を過ごしたことがあった。 


 チャーリーはアルジャーノンの異変について調査を始め、

 手術に大きな欠陥があった事を突き止めてしまう。

 彼は失われて行く知能の中で、

 退行を引き止める手段を模索する。


 私も脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)という病名と

 ブラッドパッチについて検討し、

 得体の知れないC2ブロックについて受けるべきか迷ったが、

 考えを整理するために自分で同意書を作成した。


 穿刺部(針を刺す場所)は

 剃毛(感染予防のために毛を剃る)しなくても良いのか?

 と質問したら、B医師が必要ないと言い、

 私には行なわれなかったのだが、

 その後は剃毛が必須になった。


 チャーリーは欠陥を突き止めても教授を非難し、

 責任追及をするつもりはないのだ。

 自分のため、精神遅滞の治療のために、

 残り少ない時間で最善のことを努力していたのだ。


 でも、教授たちは自分たちの責任回避しか考えない。

 チャーリーの悲しみや切羽詰った苦しみも、

 理解しようともしない。


 アルジャーノンの死さえも、命を悼む感情がないのだ。

 教授にとっては実験動物に過ぎないのだから…。


 私もB医師やF医師にとって被験者第1号だったが、

 非難や責任追及をするつもりはない。

 どんな、医療行為でもリスクは必ずある。

 それでも、少しでも日常生活を快適に、

 思い通りに過ごすために治療を受けたのだから。

 



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テーマ:むちうち症 - ジャンル:心と身体


  
       むちうち闘病記(53)



 「アルジャーノンに花束を」という小説をご存知だろうか?

 2002年10月から12月まで、フジテレビで、

 ユースケ・サンタマリアが主人公役でドラマ化された。

 私はドラマを見ていなかったのだが、姉がお見舞いの時に、

 ダニエル・キイス作のこの小説を持ってきてくれたので、

 たまたま入院中読んでいた。

 主人公であるチャーリィ・ゴードン自身の視点で書かれており、

 主に「経過報告」として綴られている。


 精神遅滞の青年チャーリィは、

 開発されたばかりの脳手術を受けるよう勧められる。

 先に動物実験で対象となったハツカネズミのアルジャーノンは、

 驚くべき記憶・思考力を発揮し、

 チャーリーの目の前で難関の迷路実験で彼に勝ってしまう。


 この手術の人間に対する臨床試験の被験者第1号として、

 彼が選ばれたのだ。


 手術は成功し、チャーリーのIQは68から徐々に上昇。

 ついには150に達し、彼は超知能を持つ天才となった。

 チャーリーは大学で学生に混じって勉強することを許され、

 知識を得る喜び・難しい問題を考える楽しみを満たしていく。


 だが一方で、頭が良くなるに連れ、

 これまで友達だと信じていた仕事仲間に騙され、

 いじめられていたこと、母親に捨てられたことなど、

 知りたくも無い事実の意味を理解するようになる。


 そんなチャーリィの豹変によって誰もが笑いを失った。

 不正を追及したことでかつての仕事仲間は彼を恨むようになり、

 遂には手術を行った教授の間違いを

 手酷く指摘して仲違いをしてしまう。


 周囲の人間が遠ざかっていく中で、

 チャーリーは手術前には抱いたことも無い孤独感を感じるのだった。

 また、彼の未発達な幼児の感情と、

 突然に急成長を果たした天才的な知能の

 バランスが取れないことに加え、

 未整理な記憶の奔流がチャーリーを苦悩の日々へと追い込んでいく。


 そんなある日、自分より先に脳手術を受け、

 彼が世話をしていたアルジャーノンに異変が起こる。

 チャーリーは自身でアルジャーノンの異変について調査を始め、

 手術に大きな欠陥があったことを突き止めてしまう。

 手術は一時的に知能を発達させるものの、

 性格の発達がそれに追いつかず社会性が損なわれること、

 そしてピークに達した知能は、

 やがて失われる性質の物であることが明らかとなり、

 彼は失われ行く知能の中で、退行を引き止める手段を模索する。


 彼は経過報告日誌の最後に、

 正気を失ったまま寿命が尽きてしまったアルジャーノンの死を悼み、

 これを読むであろう大学教授に向けたメッセージとして、

 「アルジャーノンのお墓にお花をあげてください」と締め括る。




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         むちうち闘病記(52)


 突然、静寂の世界に入ってから手足が麻痺していく感覚と、

 脳内にザッザッと波のような感覚が現れて、

 「変です」と、訴えようとしたら唇が急激に腫れ、

 口から痙攣が始まった。

 恐怖で、泣き喚きたくても自由にならない。


 B医師からの「声が、聞こえる?」との問いかけに、

 意識があることを自覚できたので、

 聞こえることを伝えようと目を開こうとした。

 
 しかし、目の前は真っ赤で何も見えない。

 両足を強い力で、

 ギューギューと何度もつかまれている感じが続く。


 酸素吸入・ホリゾンで落ち着いたが、大変な恐怖を味わった。
 
 心電図モニター管理の状態で病室に戻った。


 直後の説明では、

 過喚起症候群ではないかと言われたが、納得できなかった。

 兄嫁にも、

 うつ伏せのままだから、

 自分の呼気の二酸化炭素はいっぱい吸っていても、

 過呼吸は無いと思うと話していた。


 心電図モニター管理は3時間で終了した。

 歩行もできたので、付き添っていた主人に帰宅してもらった。

 その後、B医師が

 「文献どおりに行なったけれど、次の人は5分の1の濃度で行なった」

 と説明を受けた。


 文献? 何それ! B君、あなた初めてなの?
 
 この病院1号だけでなく、

 B医師が行なうことも初めてだったということ?!

 B医師を責める権利はあったが、

 当時は自分の判断を責めた。

 何で、飛びついてしまったんだろう?


 でも、退院後に、

 C2ブロックを外来で行なっている医師のアドバイスを受けて、

 私に起こったことが解明できた。

 造影剤を使用しなかったことによる、薬液漏れだ。

 医療ミスとしては、軽いものらしい。

 薬液漏れによる後遺症は、その時は何もなかったのだから。


 薬液漏れはあったとしても、C2ブロックの効果はあった。
 
 左の後頭部や頚部痛は、軽減された。

 大きいのは痺れだ。

 動かしにくさはあっても、左手の痺れが改善されたのだ。






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         むちうち闘病記(51)



 ついに、期待のC2ブロックを行なう日になった。

 Sさんが先に行なうと思っていたら、私から行なうことになった。

 どうせ受けるのならば、

 「待ち時間が短いから良いかも」と、単純に考えて了承した。


 でも、後から考えると、第1号などなるべきではなかった。

 ブラッドパッチを受けるかどうかは散々悩んだのに、

 経験談がなく、余計な先入観がないので、

 慎重さが欠けていたのだろう。


 アンギオ(血管撮影)室には、やけにスッタフが大勢いる。

 顔なじみになった放射線技師さん達が声をかけてくれるが、

 緊張感が漂っているのが解る。

 その中に、麻酔科のT医師もいたので安心した。
 

 慌しくピリピリしたB医師とF医師や他の医療スッタフとは違い、

 私のそばにいて穏やかに話しかけてくれるけれど、

 いごこちが悪そうだ。


 T医師は、もしかすると、

 私がC2ブロックを受けることを承諾するために呼ばれたのだろうか?

 もちろん、医師として新しい神経ブロックに興味はあったとは思うが…。


 いよいよ始まった。

 うつぶせの姿勢になり、周囲は何も見えない。

 スタッフの声だけで状況を何とか判断する。

 局所麻酔が行なわれているので、長い針が入っても痛くはない。


 でも、針を刺入するたびにレントゲンで確認するのだが、

 2度失敗だったのは確実に覚えている。

 B医師がT医師に「先生、もういいよ」と、言っている。
 
 やはり、無理に来てもらったのだろうか。


 私は、うつ伏せで針が刺さったままレントゲン撮影で、

 じっとしていなければならず、

 手の痺れがひどくなり時々グーパーをさせてもらい、

 何とか耐えていた。


 急に歓声が上がり、B医師がハイテンションで何か言った後、

 「先生、造影剤は?」と言う声が聞こえた後、

 全く何も聞こえず静寂の世界になった。

 レントゲンかCT撮影で、医療スッタフ全員が退室したのかと思った。






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